
TOMIOKA WALKER
世界遺産「が」あるまち、富岡。
ではなく、
素敵な人と場所に会いに来る町。
そして、世界遺産「も」ある町。
富岡には、そんな魅力「が」ある「どんどん町のお店が少なくなってね、地域のおじいちゃん、おばあちゃんの買い物する場所が必要だって思ったの」
公子さんは富岡市に嫁いできた。
そして10年前、旦那さんとこのお店を誕生させた。
「人を呼び込まないと、商売は続かないでしょ。どうしようかなって考えた時、まちの人のためのイベントはたくさんある。じゃぁ、外の人を呼び込もうって」
高崎や前橋など、周辺の大きな都市は、小さな「富岡」へ来る理由がない。多くの人がそんな意識だった。
そんな中、公子さんは「富岡へ来る理由」になるようなイベントを計画する。
「食、クラフト、音楽。みんなが欲しいものが富岡に集まったら。そんなイベントを立ち上げて、ここに外の人を呼び込もうと思ったの」
その思いは年々大きくなり、今では一大イベントと成長した。
前回行ったアンケートでは、県外からも多くの人が来ていることが見えてきた。
『地域(なか)の人のための店をつくる。その為に、地域外(そと)の人を呼び込む。』
一見すると矛盾した話に聞こえるかもしれない。
しかし、地元を支える店として自立し続け、外からの人を引き込んでまちを盛り上げる。
そんな思いがこの店にはある。
「富岡に来るきっかけに、「おかって市場」がなったら素敵よね」
公子さんは素敵な笑顔で語ってくれた。
おかって市場
平成26年に世界遺産登録された富岡製糸場。
でも、人が集まるのはそこだけじゃない。
最寄り駅上信鉄道の上州富岡駅前。ここに、10年前に夫婦でオープンした「おかって市場」がある。
倉庫を改修した売り場スペースには地元産の野菜がずらりと並ぶ。店の奥には店主高橋公子さんがセレクトしたカバンや服が並んでいる。
他にも、月に一度開催される「つきいちマルシェ」、春と秋に開催されるパンまつりなどイベントも多い。
気のいい店主夫婦と、おしゃれな店内。
一度足を運んでみてはいかがだろうか。
群馬県富岡市富岡1450
0274-67-5373
待合室が今は展示場になっている
受付カウンターもそのまま
診察室は今は事務所に
廊下の雰囲気が昔の面影を残している
大正7年に創業した治田呉服店
女性は袴、男性は着物を着物は選ぶことができる。
東北大震災時に助かった着物を展示するなど、お店以外の活動もされている
そんな魅力溢れる人のいる町。
でも、こんな場所もあるんです。
これはまちのポテンシャル。
挑戦するフィールドもたくさんあるということ。
富岡の魅力的な人と、この場所で出会いませんか。